Durutti Column/Amigos em Portugal(Fandãcao Atlântica、1983)

今年のフジロックフェスティバルにはドゥルッティ・コラムがやって来るのだという。一瞬「えっ」と思ったが、現役なのだから考えれば別に不思議はない。フジロックのサイトからアーティスト索引みたいなのをたどると、しわの増えたヴィニの写真を見ることができた。
かつての日本公演は行かなかった。CDやアナログ・レコードは大事にとってある。ふだんそんなに聴くわけではないけれど、なかなか処分もできない。
名盤というと「LC」だろうが、山猫が愛着しているのは「Amigos em Portugal」(「ポルトガルの友だち」?)というアルバムである。ある時期までのドゥルッティ・コラムのアルバムジャケットはどれも美しいが、これが最高だと思う。CDで音源は手に入っても、ジャケットはやっぱりアナログ盤の大きさでないとだめだ。白い鳩が数羽、未明にはばたくようなイメージ。ライナーにはポルトガル語と英語で情報が記されていて、picture by Miguel Esteves Cardosoとある。ジャケットデザインとして好ましいだけでなくて、内容をよく象徴しているように感じる(写真は表ジャケと裏ジャケ)。Amigos…はA面だけで、B面は「Dedication for Jacquline」という総題がついた楽曲群である。
よく「癒し」とか「浮遊感」とか言われるようだが、ちょっと違う。基本的には「不安と痛み」の音楽だと思う。だからそう繰りかえしては聴けない。イタイのである。たまに「やすらぎ」がある。それは暖かくて、南欧的な感じもする。「いやし」ではなくて「やすらぎ」である。たしかベルギーのクレプスキュールというレーベルからも音源が出ていたし、汎ヨーロッパ的と言ってよいのかもしれない。
追記:その後、ドゥルッティ・コラムはフジロックフェスティバルをキャンセルした。日本にもう来ないだろうか。いっそう枯れたヴィニをこの眼で見てみたい。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


